夕紅:ゆうべに

来歴:「松本早生富有」×「F-2」の交雑実生
樹姿は中間、樹勢は中である。発育枝及び節間は長く、枝梢は太さが中で濃赤褐色である。果実は扁円形でやや大きく、果皮は濃紅色で光沢があり、果実の座はなく、条紋の発生は少ない。縦断面は扁円形、横断面は方円形で、斜線溝は明瞭で側溝がなく、果皮の亀甲紋はない。蒂窪平面は正方形、側面は凹入、内部U字形である。果心は長三角形で細い。果肉は橙紅色で褐斑が小さく、かなり粗い。果肉は密で、甘味はやや多い。種子は短三角形でやや短く、大きさは中で褐色である。雌花の開花期は晩く、成熟期は中で育成地(広島県豊田郡安芸津町)において11月中旬である。花性は雌花のみ、完全甘柿であり、果頂裂果及び蒂隙性は少ない。

「種苗法登録果樹品種一覧」より